「お腹の張りやガスがずっと続いている」「低FODMAP食を試しても改善しない」――そんな方は、SIBO(小腸内細菌異常増殖症)が原因かもしれません。でも、「SIBO検査ってどこで受けられるの?」「費用はどのくらい?」と分からないことが多いのが現状です。
SIBOは日本ではまだ認知度が低く、検査を行える医療機関が限られています。さらに、保険適用外の自費診療であるため、費用も決して安くありません。
この記事では、SIBOとはどんな状態なのかを簡単に整理した上で、日本でSIBO検査を受けられる医療機関のタイプ、検査の方法、費用の目安、受診時のポイントまで詳しく解説していきます。

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SIBOとは|小腸で細菌が異常に増えている状態
SIBO(Small Intestinal Bacterial Overgrowth)は、本来は少量しかいないはずの小腸内の細菌が異常に増殖してしまう状態です。通常、腸内細菌の大部分は大腸に存在していますが、SIBOでは小腸にまで大量の細菌が存在するため、食べ物が小腸を通過する段階で過剰な発酵が起き、ガスの産生、膨満感、下痢、腹痛などの症状が引き起こされます。
SIBOの主な症状
- お腹の張り・膨満感が持続する
- 食後にガスが大量に発生する
- 腹痛や腹部の不快感
- 下痢または便秘(またはその両方)
- 栄養の吸収不良(疲労感、体重減少など)
これらの症状はIBS(過敏性腸症候群)と非常に似ているため、SIBOがIBSの背景にあるケースもあると考えられています。
どの食品が自分に合わないのかを整理したい方に向けて、低FODMAPの考え方や食材の分類をまとめた書籍が何冊か出ています。医師が監修したものを1冊手元に置いておくと、受診時に症状を説明する材料としても使えます。
SIBO検査の方法|呼気検査が主流
ラクツロース呼気検査
日本で実施されているSIBO検査の主流はラクツロース呼気検査です。
呼気検査の原理
- ラクツロース(ヒトが消化できない二糖類)を飲む
- 健常人ではラクツロースは大腸に到達してから初めて細菌に分解される
- SIBO患者では、小腸にいる大量の細菌がラクツロースを早い段階で分解する
- 分解によって発生した水素やメタンガスが呼気中に排出されるため、それを測定してSIBOの有無を判定する
検査の流れ
- 前日の食事制限:検査前日は消化しやすい食事を摂り、夜以降は絶食する(医療機関の指示に従う)
- 来院してラクツロースを飲む:指定量のラクツロース溶液を摂取する
- 一定間隔で呼気を採取:15〜20分ごとに呼気をバッグに吹き込む。検査全体で2〜3時間程度かかる
- ガスクロマトグラフで分析:呼気中の水素とメタンの濃度を測定する
- 結果の判定:水素がベースラインから90分以内に20ppm以上増加すれば陽性、メタンが10ppm以上であればメタン生成菌の定着が疑われる
検査にかかる時間
呼気検査は非侵襲的(体を傷つけない)で比較的簡単に実施できますが、2〜3時間は医療機関に滞在する必要があります。予約が必要なことがほとんどなので、事前に電話やWebで確認しましょう。
SIBO検査の費用の目安
SIBOの検査は日本では保険適用外の自費診療です。費用は医療機関によって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
- 呼気検査のみ:約30,000〜60,000円(税込)程度
- 初診料を含む総額:約40,000〜70,000円程度
クリニックによっては呼気検査に加えて、問診やカウンセリング、栄養指導がセットになったプランを用意している場合もあります。費用の詳細は各医療機関の公式サイトで確認するか、直接問い合わせてください。
SIBOの検査および治療はすべて自費診療です。健康保険は使えませんので、費用面は事前にしっかり確認しておきましょう。
受診先を探して予約を取るまでには時間がかかることも多く、その間もお腹の張りとは付き合うことになります。ウエストを締め付けない服装にする、薄手の腹巻でお腹まわりを冷やさないようにするなど、過ごしやすさを工夫している方もいます。

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SIBO検査を受けられる医療機関のタイプ
日本でSIBO検査を実施している医療機関は、大きく分けて以下のタイプがあります。
1. 統合医療・機能性医学に力を入れているクリニック
SIBOの検査と治療に最も積極的なのがこのタイプです。栄養療法やバイオロジカル検査を取り入れた統合医療を提供するクリニックで、SIBO呼気検査を自院で実施しているところがあります。
2. 消化器内科の専門クリニック
一部の消化器内科クリニックでもSIBO検査を取り入れ始めています。特にIBSの診療に力を入れている専門医がいる施設で実施されていることがあります。
3. オンライン診療対応のクリニック
近年は、初診からオンラインで対応し、SIBO検査キットを自宅に送ってくれるクリニックも登場しています。遠方に住んでいてSIBO検査を行える医療機関が近くにない方には便利な選択肢です。
探し方のポイント
- 「SIBO 検査 + お住まいの地域名」で検索する
- クリニックの公式サイトで「SIBO呼気検査」の記載があるか確認する
- 費用や検査の流れが明記されている医療機関を選ぶ
- SIBO専門のオンライン診療も選択肢に入れる
SIBO検査を受ける前に知っておきたいこと
検査前の準備
- 抗生物質の中止:検査の2〜4週間前からは抗生物質の使用を中止する必要がある場合がある(医師の指示に従う)
- プロバイオティクスの中止:検査結果に影響する可能性があるため、検査前の一定期間は中止を求められることがある
- 前日の食事制限:消化しやすい食事を摂り、検査前夜以降は絶食
- 検査当日は喫煙を控える:呼気検査の精度に影響するため
前日の食事は「消化しやすいもの」と言われても献立に迷いがちです。温めるだけで食べられるレトルトのおかゆを買い置きしておくと、指示された内容に合わせやすくなります。食べてよいものの範囲は医療機関によって違うので、指示を確認してから用意してください。
検査結果の解釈
呼気検査の結果は「陽性」「陰性」で判定されますが、偽陽性(実際にはSIBOがないのに陽性と出る)や偽陰性(SIBOがあるのに陰性と出る)の可能性もあります。結果だけで判断せず、症状や他の検査結果と合わせて医師に総合的に評価してもらうことが大切です。
江田クリニックのSIBO検査の解説ページでは、検査の流れや注意点が詳しく紹介されています。また、菊池中央病院のSIBO(小腸細菌増殖症候群)に関する解説も参考になります。
Q&Aコーナー|SIBO検査でよくある疑問
Q. 一般の消化器内科でもSIBO検査はできる?
一般的な消化器内科の多くではSIBO検査は実施していません。SIBO検査に対応した専門のクリニックを探す必要があります。「SIBO 検査」で検索すると、対応している医療機関が見つかります。
Q. SIBOが見つかったらどんな治療をする?
一般的には、抗生物質(リファキシミンなど)による除菌治療、低FODMAP食の実施、プロバイオティクスの活用、食事指導などが行われます。治療もすべて自費診療になります。
Q. IBSとSIBOは同じもの?
IBSとSIBOは別の疾患です。ただし、IBS患者の中にSIBOを合併しているケースがあるとされ、IBSの治療で改善しない場合にSIBO検査を行って発見されることがあります。

SIBO検査は日本ではまだ一般的とは言えませんが、対応するクリニックは徐々に増えてきています。費用は自費で3万〜7万円程度が目安です。長期間お腹の不調に悩んでいて、IBS治療や低FODMAP食でも改善しない方は、SIBO検査を視野に入れて専門のクリニックに相談してみてください。
ここで挙げたものは書籍や衣類、食品であり、検査や治療の代わりになるものではありません。お腹の張りや痛みが続くとき、体調がすぐれないときは、自己判断で対処せず医療機関に相談してください。実際の価格やレビューは各ショップで確認できます。
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