「SIBOと診断されたけど、何を食べればいいの?」「お腹の張りが続いていて、食事を見直したい」――SIBO(小腸内細菌異常増殖症)の改善において、食事は非常に重要な役割を果たします。
SIBO対策の食事の基本は「低FODMAP食」です。小腸内で細菌のエサになりやすい発酵性の糖質を控えることで、ガスの産生を抑え、膨満感や下痢などの症状を和らげます。
この記事では、SIBOの方に適した食事の考え方を整理し、具体的なおすすめメニュー、避けるべき食品、食事療法を続けるためのコツまで、実践的に解説していきます。

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SIBOの食事療法の基本|なぜ低FODMAP食が有効なのか
SIBOで食事が重要な理由
SIBOは小腸内に細菌が異常に増殖している状態です。食べ物に含まれる発酵性の糖質(FODMAP)が小腸で細菌に分解されることで、大量のガスと水分が発生し、膨満感、腹痛、下痢、ゲップなどの症状が引き起こされます。
つまり、小腸の細菌にとって「エサになりにくい食品」を選ぶことで、ガスの産生を抑え、症状を軽減できるのです。
低FODMAP食とは
低FODMAP食は、腸内で発酵しやすい5種類の短鎖炭水化物を一時的に控える食事療法です。
- オリゴ糖:フルクタン(小麦、玉ねぎ、にんにく)、ガラクトオリゴ糖(大豆、レンズ豆)
- 二糖類:乳糖(牛乳、ソフトチーズ、アイスクリーム)
- 単糖類:過剰な果糖(りんご、はちみつ、マンゴー)
- ポリオール:ソルビトール、マンニトール(人工甘味料、もも、アボカド)
SIBOにおすすめの食品リスト
ごはんと味噌汁を基本にした和食スタイルがSIBO対策の食事に向いています。お米を主体にし、小麦製品を控えるのが基本です。
主食
- 白米:SIBOの食事療法の主食として最も安定している。おかゆにすると消化の負担がさらに少ない
- もち米:白米と同様に低FODMAPで使いやすい
- そば(十割):小麦を含まない十割そばは低FODMAPの選択肢。ただし、つなぎに小麦を使っている二八そばは避ける
- 米粉パン・米粉麺:小麦の代替として便利
たんぱく質
- 鶏肉(むね肉、もも肉):低脂肪で消化しやすい
- 魚(鮭、たら、さわら、鯛など):焼く・蒸す・煮るのシンプルな調理法で
- 卵:ゆで卵、卵焼き、温泉卵など。FODMAP含量が低く、万能な食材
- 豆腐(木綿・少量):大量摂取は避けるが、少量であれば低FODMAP
野菜
- 葉物野菜:小松菜、ほうれん草、白菜、レタス、水菜
- 根菜:にんじん、大根、かぶ
- その他:トマト、なす、ピーマン、かぼちゃ(少量)、もやし、きゅうり
果物(少量)
- いちご、バナナ(完熟しすぎていないもの)、ぶどう、キウイ、みかん
調味料
- 塩、醤油、味噌(少量)、酢、オリーブオイル
- にんにく・玉ねぎは使わない(にんにくオイルは風味付けに使用可能な場合もある)
玉ねぎやにんにくを使えない分、油の香りで満足感を出すと料理が単調になりにくくなります。原材料がオリーブ果実だけのエキストラバージンタイプなら、余計な調味料が入っていないか確認する手間も省けます。

SIBOで避けるべき食品リスト
以下の食品はFODMAP含量が高く、SIBOの症状を悪化させる可能性があるため、除去期間中は控えましょう。
- 小麦製品:パン、パスタ、うどん、ラーメン、ピザ、焼き菓子
- 玉ねぎ・にんにく:調味料や加工食品に含まれていることが多いので注意
- 豆類(大量):大豆、レンズ豆、ひよこ豆
- 乳製品:牛乳、生クリーム、アイスクリーム(乳糖が多い)
- 高果糖の果物:りんご、もも、すいか、梨、マンゴー
- 人工甘味料:ソルビトール、キシリトール、マンニトール
- はちみつ:果糖含量が高い
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SIBO対策のおすすめ1日メニュー例
メニュー例A(和食ベース)
- 朝食:白米のおかゆ+焼き鮭+大根おろし+味噌汁(わかめ・豆腐少量)
- 昼食:鶏むね肉の塩焼き+にんじんとほうれん草のおひたし+白米+めかぶ
- 夕食:たらのホイル蒸し(レモン・塩)+小松菜のごま和え+白米+味噌汁(大根・白菜)
もう一品足したいときに便利なのが、1食分ずつパックになっためかぶです。開けてそのまま出せるので、調理を増やさずに献立の品数を確保できます。
メニュー例B(少し洋風)
- 朝食:卵焼き+トマトサラダ(オリーブオイル+塩)+米粉パン
- 昼食:鶏もも肉のソテー(オリーブオイル)+蒸しかぼちゃ+白米
- 夕食:鮭のムニエル(バター少量)+ほうれん草とにんじんのソテー+白米
間食
- バナナ(1本まで)
- ゆで卵
- 少量のナッツ(くるみ、マカダミアナッツ)
- 米せんべい
ナッツはカシューナッツやピスタチオよりも、くるみやマカダミアナッツのほうが適量の目安を守りやすいとされています。小袋タイプなら食べる量も決めやすいでしょう。
SIBO食事療法を続けるためのコツ
1. 一度にすべてを変えようとしない
最初から完璧にやろうとすると挫折しやすいです。まずは「小麦製品を控える」「玉ねぎとにんにくを使わない」の2点から始めて、慣れてきたら他の高FODMAP食品も減らしていきましょう。
2. 食材の「量」も意識する
低FODMAP食品でも、大量に食べるとFODMAP量が増えて症状が出ることがあります。1食あたりの量を適度に保ち、少量頻回食(1日4〜5回に分けて食べる)がおすすめです。
3. 除去期は永遠ではない
低FODMAP食は「除去期(2〜6週間)」→「再導入期」→「個別化期」の3段階で進めます。すべてのFODMAPを一生避ける必要はありません。除去期で症状が改善したら、1グループずつ食品を戻して、自分の腸に合わないものだけを特定するのが目的です。
4. 外食時のポイント
- 和食店:焼き魚定食、刺身定食がおすすめ。ただし、煮物に玉ねぎが使われていないか確認
- 洋食店:グリル系の肉や魚を選び、パスタやパンは避ける
- 注意点:外食の料理には玉ねぎやにんにくが調味料として使われていることが多い。可能であれば「玉ねぎ抜き」「にんにく抜き」をオーダーする
5. 管理栄養士のサポートを受ける
低FODMAP食は栄養の偏りが起きやすいため、できれば管理栄養士の指導を受けながら進めるのが理想です。SIBOの治療を行っている医療機関では、栄養指導を併せて提供しているところもあります。

Q&Aコーナー|SIBOの食事でよくある疑問
Q. 発酵食品は食べない方がいい?
一般的な腸活では発酵食品が推奨されますが、SIBOの場合は注意が必要です。ヨーグルトやキムチなどの発酵食品は、小腸内の細菌をさらに活性化させてガスを増やす可能性があります。味噌は少量であれば問題ないことが多いですが、医師の指示に従ってください。
Q. プロバイオティクスサプリは飲んでいい?
SIBOの治療中にプロバイオティクスを摂るべきかどうかは、専門家の間でも意見が分かれています。自己判断で始めるよりも、SIBO治療を行っている医師に相談した上で判断するのが安全です。
Q. グルテンフリーとの違いは?
グルテンフリーは「グルテン(小麦タンパク質)を避ける食事」で、低FODMAP食は「発酵しやすい糖質を避ける食事」です。小麦を避ける点は共通していますが、低FODMAP食はそれ以外にも玉ねぎ、にんにく、特定の果物なども控える必要があるため、範囲が広くなります。
Q. どのくらいで効果が出る?
低FODMAP食の効果は個人差がありますが、多くの場合2〜4週間で症状の改善を実感できるとされています。症状が改善したら再導入期に移行しましょう。
かわぐち内科・内視鏡クリニックのSIBO食事メニューの解説では、低FODMAP食の具体的なメニュー例が紹介されています。また、グッテコラムのSIBO食事療法に関する解説も参考になります。

SIBOの食事療法は、低FODMAP食をベースに「小腸の細菌にエサを与えない」ことがポイントです。ごはんと味噌汁を軸にした和食スタイルが取り入れやすく、肉や魚はシンプルな調理法で。除去期は一時的なもので、自分の腸に合う食事を見つけるためのプロセスです。SIBO治療を行っている医師や管理栄養士と相談しながら、自分に合った食事スタイルを見つけていきましょう。
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