「便秘でお腹が痛い…でもどうすればいいかわからない」。便秘と腹痛のダブルパンチは、本当につらいものです。
便秘による腹痛は、腸内にたまった便やガスが腸壁を圧迫したり、腸が痙攣したりすることで起こります。多くの場合は適切な対処で改善しますが、中には注意が必要な腹痛もあるため、正しい知識を持っておくことが大切です。
この記事では、便秘で腹痛が起こるメカニズムから、自宅でできる対処法、そして病院を受診すべきタイミングまで詳しく解説していきます。

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便秘で腹痛が起こる原因
便やガスの圧迫
腸内に便が溜まると、腸が膨張して周囲の組織を圧迫します。また、便秘になると腸内細菌の発酵によりガスが大量に発生し、お腹の張りと痛みの原因になります。
腸の痙攣
ストレスや自律神経の乱れによって腸が過度に収縮(痙攣)すると、キリキリとした痛みが起こります。痙攣性便秘ではこのタイプの腹痛が多いです。
便が硬くなって詰まる
水分が不足して便が硬くなると、腸内で詰まった状態になります。硬い便が腸壁を押し広げるときに痛みが生じることがあります。
腸の蠕動運動の乱れ
蠕動運動が不規則になると、腸の一部が強く収縮して痛みを感じることがあります。食後に腹痛が起こりやすいのは、食べ物が胃に入ったことで腸の動きが急に活発になるためです。
便秘による腹痛は「便やガスの圧迫」「腸の痙攣」「硬い便の詰まり」が主な原因です。痛みのタイプを見極めて対処することが大切です。
便秘で腹痛があるときの対処法【すぐにできること】
お腹を温める
温めることで腸の緊張がやわらぎ、蠕動運動が促されます。具体的な方法は以下のとおりです。
- カイロや温タオルをお腹に当てる
- ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
- 温かい飲み物(白湯、ハーブティーなど)を飲む
外出先や仕事中はお風呂に入れないので、貼るタイプのカイロを常備しておくと対処しやすいという声もあります。低温やけどを防ぐため、肌に直接貼らず衣類の上から使ってください。
お腹のマッサージをする
おへその周りを時計回りに「の」の字を描くようにやさしくさするマッサージが効果的です。強く押すのではなく、お腹が少しへこむ程度の力加減で行いましょう。痛みが強いときは無理にマッサージしないでください。
水分を摂る
コップ1杯の水や白湯をゆっくり飲みましょう。水分が腸に届くと便が柔らかくなり、排便しやすくなります。冷たい水は腸を刺激して蠕動運動を促すことがありますが、お腹が痛いときは常温か温かい水の方が安心です。
リラックスできる姿勢をとる
仰向けに寝て膝を立てる、または横向きで膝を抱えるような姿勢がお腹の圧迫を和らげます。体の左側を下にして横になると、大腸の構造上、便が直腸に向かいやすくなるとされています。

便秘による腹痛を和らげる食事
温かいスープや味噌汁
体の内側からお腹を温め、水分と栄養を同時に摂取できます。具だくさんの味噌汁にわかめやきのこを入れると、食物繊維も一緒に摂れます。
消化に良い食べ物
腹痛がある時は消化に負担がかからない食べ物を選びましょう。
- お粥、雑炊
- うどん(柔らかく煮る)
- りんごのすりおろし
- バナナ
- ヨーグルト
オリーブオイルを少量摂る
オリーブオイルに含まれるオレイン酸は腸を刺激し、便の滑りを良くする働きがあるとされています。大さじ1杯をそのまま飲んだり、料理に加えたりしてみてください。そのまま飲む使い方をするなら、風味にクセの少ないエキストラバージンオイルを選ぶ方が多いようです。
避けた方がいい食べ物
- 脂っこい食事:消化に時間がかかり、腸に負担がかかる
- 香辛料が多い食事:腸を刺激して痛みが悪化する可能性がある
- 冷たい食べ物や飲み物の大量摂取:お腹を冷やして腸の動きを乱す可能性がある
- 炭酸飲料:ガスを増やしてお腹の張りを悪化させる
腹痛が激しい場合は無理に食事をせず、水分だけを少しずつ摂るようにしましょう。食事ができないほどの腹痛が続く場合は、すぐに医療機関を受診してください。
便秘による腹痛を予防する方法
そもそも便秘にならないための習慣をつけることが、腹痛予防の根本対策です。
食物繊維をバランスよく摂る
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂りましょう。水溶性は便を柔らかく、不溶性は便のかさを増やします。どちらか一方に偏ると便秘が悪化することがあるので、両方を意識することが大切です。両方をまとめて摂りたいときは、白米に混ぜて炊くだけのもち麦が手軽だと言われています。
1日1.5リットル以上の水分を摂る
十分な水分は便を柔らかく保つために欠かせません。朝起きたらまずコップ1杯の水を飲む習慣をつけましょう。
規則正しい排便習慣をつくる
毎朝食後にトイレに座る時間を作りましょう。出なくても構いません。体に「この時間は排便の時間だよ」と覚えさせることが大切です。
適度な運動を習慣にする
ウォーキング、ヨガ、ストレッチなどの軽い運動は腸の蠕動運動を促します。毎日20〜30分でも十分です。
ストレスを溜めない
ストレスは腸の動きを乱す大きな原因です。入浴、深呼吸、趣味の時間など、自分に合ったリラックス方法を持っておきましょう。
健栄製薬「便秘でお腹が痛いときの対処法」でも、日常でできる改善方法が紹介されています。

病院を受診すべき腹痛のサイン
便秘による腹痛は多くの場合、自宅でのケアで改善します。しかし、以下のような症状がある場合はすぐに医療機関を受診してください。
- 激しい腹痛が続いている(我慢できないレベル)
- 嘔吐を繰り返している
- 血便がある
- 発熱を伴っている
- お腹が板のように硬くなっている
- 1週間以上まったく便が出ない
- 痛みが日に日に強くなっている
激しい腹痛に嘔吐を伴う場合は腸閉塞の可能性があります。腸閉塞は緊急性が高いため、夜間や休日でもすぐに救急医療機関を受診してください。
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便秘と腹痛に関する知っておきたい知識
便秘による腹痛の持続時間
便秘による腹痛は、排便やガスの排出によって改善することがほとんどです。通常は数時間から1日程度で落ち着くケースが多いです。ただし排便後も痛みが続く場合や、痛みが1日以上激しく持続する場合は、便秘以外の原因も考えられますので医療機関を受診してください。
便秘による腹痛と食後の腹痛の違い
食後に腹痛を感じるケースもあります。これは食べ物が胃に入ったことで胃結腸反射が起こり、腸が急に動き出すために起こります。この場合は排便のサインであることが多いので、トイレに行く準備をしましょう。一方、食後に毎回激しい腹痛がある場合は胃腸の他の疾患の可能性もあるため、一度消化器内科で相談することをおすすめします。
お腹が痛い時にやってはいけないこと
- お腹を強く押す・叩く:腸を傷つけるリスクがある
- 激しい運動をする:腹痛が悪化する可能性がある
- 冷たい飲み物を一気に飲む:腸が急に刺激されて痙攣が起こることがある
- 自己判断で強い下剤を飲む:急激な腸の蠕動運動で痛みが増す可能性がある
よくある質問(Q&A)
Q. 便秘の腹痛に鎮痛剤を飲んでもいいですか?
A. NSAIDs(ロキソニン等)は胃腸への負担があるため、便秘の腹痛にはおすすめしません。痛みが強い場合は、お腹を温めたり姿勢を工夫したりして対処し、改善しなければ医療機関を受診してください。
Q. 便秘の腹痛と他の病気の腹痛の違いは?
A. 便秘の腹痛は主にお腹の張り感や鈍い痛みで、排便やガスが出ると楽になることが多いです。急激で激しい痛みや、発熱、嘔吐を伴う痛みは他の病気の可能性があるため、早急な受診をおすすめします。
Q. お腹が痛いのに便が出ないときはどうすればいいですか?
A. まずはお腹を温めてリラックスしてください。白湯を飲む、体の左側を下にして横になるなどの対処を試してみましょう。3日以上出ない場合は医療機関で相談することをおすすめします。
便秘による腹痛は、正しい知識と適切なケアで和らぐことが多いと言われています。ただし「いつもと違う痛み」を感じたら、我慢せずに医師に相談してください。日頃から便秘予防を意識した生活を心がけることで、腹痛のリスクも下がっていきます。
ビオスリー公式サイト「便秘で腹痛が起きるのはなぜ」では、腸のメカニズムがさらに詳しく解説されています。
便秘による腹痛のタイプ別対処法
お腹の張り・膨満感がある場合
ガスが溜まってお腹が張っている場合は、体の左側を下にして横になり、お腹を時計回りにマッサージするとガスが肛門に向かって移動しやすくなります。また、温かいハーブティー(ペパーミントティーやカモミールティー)を飲むと腸の緊張がやわらぐことがあります。
キリキリとした痛みがある場合
痙攣性の腹痛は、ストレスや自律神経の乱れが原因であることが多いです。まずはお腹を温めてリラックスしましょう。深呼吸を繰り返したり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったりすることで副交感神経が優位になり、腸の過度な緊張がやわらぎます。
排便できそうなのに出ない場合
便意はあるのに出ない…というときは、トイレの座り方を工夫してみてください。前傾姿勢(上半身を少し前に倒す)で、足元に台を置いて膝を高くすると、直腸と肛門の角度がまっすぐになり排便しやすくなります。和式トイレのようなしゃがむ姿勢が理想的ですが、洋式トイレでも台を使えば近い姿勢が取れます。踏み台は雑誌を重ねたもので代用もできますが、トイレ用に作られた高さの製品を置いている家庭もあります。
便秘による腹痛を繰り返さないための腸活習慣
便秘による腹痛を根本的に防ぐには、日頃からの腸活が欠かせません。以下の習慣を毎日の生活に取り入れてみてください。
- 朝の白湯:起きたらまずコップ1杯の白湯を飲む。腸の蠕動運動のスイッチが入る
- 発酵食品を1日1品以上:ヨーグルト、納豆、味噌汁、キムチなど何でもOK
- 食物繊維を意識した食事:もち麦ごはん、海藻入り味噌汁、きのこ類の副菜を定番にする
- 1日20分の軽い運動:ウォーキングやストレッチで腸を動かす
- 毎朝食後のトイレ習慣:出なくても5分座ることで排便リズムが整っていく
- ストレスケア:入浴、深呼吸、趣味の時間でリラックスする
便秘の腹痛は「体からのSOS」です。痛みが出てから対処するだけでなく、痛みが出ない体を作ることを目標に、毎日の食事と生活習慣を少しずつ見直していきましょう。




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